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  • 執筆者の写真明裕 橘内

青年たちの聖書研究~第20回『箴言』編~

一か月があっという間に過ぎました。今回は第20回 聖書研究会「箴言」の内容のご紹介です。


【箴言について】

・「箴言」とは、実際の生活における教訓をあたえる短い言葉を示している。(格言集)

・「箴言」は、神を畏れ、神を礼拝する民が、神の律法に従って、どのように日常生活を歩むのか、ということに焦点を当てている。

・「主を畏れることは知恵の初め」(1:7)

 知恵は何が真実で正しく、公正であるか判断する力と知識のこと。

 神を畏れ、神に従う者に神から与えられる。

・「知恵を授けるのは主。主の口は知識と英知を与える。

主は正しい人のために力を/完全な道を歩く人のために盾を備えて

裁きの道を守り/主の慈しみに生きる人の道を見守ってくださる。」 (2:6~8)


【箴言の内容】

1: 1~ 7     序論

1: 8~ 7:27  知恵を求め、愚かさを避けよ

8: 1~ 9:18  知恵の招き

10:1~22:16 ソロモンの格言集

22:17~24:34 賢者のことば

25:1~29:27 ソロモンの格言

30:1~33 アグルの言葉

31:1~31 レムエルの言葉、有能な妻



【注目点】

*神の知恵とイエス・キリスト

神によってあなたがたはキリスト・イエスに結ばれ、このキリストは、わたしたちにとって神の知恵となり、義と聖と贖いとなられたのです。

(コリントの信徒への手紙一 1章 30節)

知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています。

(コロサイの信徒への手紙 2章 3節)


【質疑応答】

①1:23 ここから続けて出てくる「わたし」とは誰?

1:20で巷に呼ばわっている知恵のことです。これは象徴的な表現で、

第一には主なる神様のことを表しています。

ですが、「まことの知恵としてのキリスト」と見る見方もあり、

旧約聖書に現れた、受肉する前のキリストであるとする考え方もあります。

また、聖霊であるとする考え方もあります。


②なぜ知恵は女性として書かれているのか。女性名詞や男性名詞という分類からきている?

言語によって、男性名詞と女性名詞がある言語、また、男性名詞と女性名詞と中性名詞がある言語があります。

3章13節以降に知恵が女性として描かれています。

確かに、「知恵」と訳されるヘブル語の「ホクマー」は女性名詞ですので、

そのような影響はあると思います。

「箴言」の著者や編集者は、男性であり、知恵を求めていく時、自分とは別の存在であると考えるので、女性名詞としたのでしょうか。


③6:1 手を打って誓うというのは、当時の誓いの動作?

「手を打つ」のは、保証あるいは誓う時の動作でした。


④17:8 この箇所は賄賂を渡すことを肯定している?

賄賂は効果があるように見えるが、(17:23)、結局は裁きを受けます。


【感想】

・箴言は格言集のようなもので、現代でも適用できるような教えがたくさん書かれていて、人間の性質は昔から変わっていないのではないかと感じた。


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