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教会の仲間の声 「タンザニアでの礼拝の体験」

  • 執筆者の写真: 明裕 橘内
    明裕 橘内
  • 9月4日
  • 読了時間: 5分

7月に教会主事に就任された、下山主事のお証しのご紹介です。




私は、今年7月14日から25日までの12日間、アフリカのタンザニアに行って参りました。昨年2月から、タンザニアに滞在している長女のまりに会いに行くためでした。旅行中の7月20日は日曜日で、現地のルーテル教会に行って礼拝に与りました。その体験を証させていただきます。


タンザニアは、アフリカの東部に位置し、インド洋に面した国です。北部にはアフリカ最高峰のキリマンジャロ山、また、アフリカ最大の湖ビクトリア湖があります。外務省ウェブサイトでは、正式名はタンザニア連合共和国で、国土は日本の約2.5倍にあたる94.5万平方キロメートル、人口は6550万人です。法律上の首都はドドマですが、事実上の首都機能を有し、経済面でも中心となっているのはダルエスサラームです。約130の民族からなり、国語はスワヒリ語、公用語は英語です。宗教はイスラム教が40%、キリスト教が40%、土着宗教が20%となっていました。国民のほとんどが何らかの神を信じている宗教心の熱い国だと思います。


訪問した教会は、ダルエスサラームにあるアザニア・フロント・ルーテル教会です。神戸ルーテル神学校の正木牧人先生の弟さん、直道先生が時々訪問されているという事で教えていただきました。ネットで調べると礼拝は9時から始まるという事で、20日の日曜日、まりのアパートから歩いて30分程のところにあるこの教会へ行ってみました。カトリック教会を思わせるような高い塔がある立派な教会堂です。入り口にはもうすでに列ができています。私たちも並んでいると、娘が前に並んでいた黒人女性にスワヒリ語で話しかけました。その方の話によると礼拝は、午前中に3回あって7時と11時はスワヒリ語、9時は英語だそうです。大きな会堂ですが礼拝者が多く、一度に入れないので3回に分けているという事でした。1回の礼拝は約2時間で、今は7時からの礼拝が終わるのを待っているのです。私たちが日本人のクリスチャンであることを知って、とても喜んでくださいました。先の礼拝者が出ていくと同時に、私たちは中へ入りました。会堂内部もカトリック教会の様で、中央は高い円錐形の天井、美しいステンドグラスや十字架を持った聖像、聖画で飾られていました。私たちは会堂のやや後方に座りましたが、黒人の人々に交じって欧米人と思われる人々も座っていました。男性は背広、女性はワンピース姿で子供たちも整った服装です。Tシャツにリュックサック姿は私達ぐらいでした。9時になり、黒人男性牧師の司会で礼拝が始まりました。幾人かの方は緑色の小冊子を持っていて、その中にプリントされた式次第に従って礼拝が進められます。まりの隣に座っていた黒人男性が、礼拝に困らないようにそれを見せて下さっていましたが、これは事務室で借りることができたそうです。プログラムは式文を用いて行われていました。讃美歌は聞きなれた曲であり、私も日本語で賛美しました。途中20人程の男女混合聖歌隊の賛美もありました。よく訓練されているようで素晴らしい賛美でしたが、曲は初めて聞く曲でした。それ以外に、プログラムの中で一般の信徒のグループが10人足らずで歌っていたゴスペルソングのような賛美もありました。「彼は私の名前を知っている」という歌詞でイエス様を賛美するグループの中には、会堂に入る前に色々教えてくれた女性の姿もありました。


子供たちへの説教はありませんでしたが、礼拝の途中で前に集められ、祝福が祈られていました。報告は礼拝の中頃にあり、その後、女性牧師の説教がありました。第一テモテ4章13節から、キリスト者の生活には3つのことが必要であると話されました。第1に聖書を読み続ける事、第2は伝える事、第3として教える事の大切さを、ご自身の子供の話などを例話として具体的に語っておられ、励まされました。ユニークであったのは献金です。献金は、1回の礼拝の中で間をおいて2回ありました。前に立って籠を持っている方のところまで、礼拝者は順番に歩いて行って献金をします。1回目はイエス様に、2回目は神に捧げましょうというお勧めであったようです。1回目に間に合わなかった人のために2回目の献金の機会があるのかとも思いましたが、このあたりの事情は分かりません。大きな会堂は満席で、脇の通路スペースにも座席を2重に設け、黒人の若い方々がぎっしりと座り、参加されていました。会堂には全部で200人以上はいたかと思われます。礼拝が終わり出ようとすると、11時からの礼拝者たちがもうすでに並んでいました。スワヒリ語の礼拝にも出たかったのですが、時間の都合で叶いませんでした。


外に出ると、敷地の周りには自家用車がたくさん駐車していて、9時の礼拝者たちは富裕層が多いのではないかと思いました。一般の人々の交通手段は、「ダラダラ」と呼ばれる乗り合いバスか、「バジャジ」という三輪タクシー、バイクタクシー、あるいは徒歩であるからです。そして、もう一度、礼拝前に教えて下さった女性が私たちを見つけ、挨拶して下さり、私たちも感謝を述べて別れました。


町に出ると、いつもは歩道にいて観光客などに声をかける大勢のタンザニア人があまりいません。人々は教会などに行くので、日曜日の午前中は町に人が少ないと、娘が言っていました。


初めて訪問したタンザニアのルーテル教会で、十分な語学力ももっていない私の2時間足らずの礼拝体験ではありましたが、現地の方々の熱心な信仰に圧倒される思いでした。参加者は若い方々が多く、アフリカのパワーを感じました。


同時に、イエス様を賛美する同じ信仰をもって、現地の方々の賛美に合わせて、日本語で賛美する喜びも与えられました。タンザニア人であっても、欧米人であっても、日本人であっても、主イエスは変わらず私たちの救い主でいらっしゃいます。様々な国籍を持つ200人以上の会衆と共に賛美でき、み言葉を分かち合い、語り合うことができたのは力強く、感謝に溢れるひと時でありました。世界中に兄弟姉妹方がたくさんいることを、イエス様に教えていただき、心から感謝しています。

(教会主事・下山富美子)

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