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女性牧師からの「聖書のことば」2025年11月13日

  • 執筆者の写真: 明裕 橘内
    明裕 橘内
  • 11月13日
  • 読了時間: 4分

【しかし、主に愛されている兄弟たち、あなたがたのことについて、わたしたちはいつも神に感謝せずにはいられません。なぜなら、あなたがたを聖なる者とする“霊”の力と、真理に対するあなたがたの信仰とによって、神はあなたがたを、救われるべき者の初穂としてお選びになったからです。神は、このことのために、すなわち、わたしたちの主イエス・キリストの栄光にあずからせるために、わたしたちの福音を通して、あなたがたを招かれたのです。                  テサロニケの信徒への手紙二 2章 13~14節】


著者パウロはテサロニケの信徒に対して、主に愛されている兄弟たちと呼びかけています。もちろん姉妹たちも含まれていると考えられます。パウロはテサロニケの信徒にいつもたいへん感謝をしていました。「救われるべき初穂として」とは、救われる最初の者として、という意味とのことです。神様の霊によって、またテサロニケの信徒の神様への信頼によって、神様は彼らを「お選びになった」と書かれています。また、14節では、「招かれたのです」と書かれています。


私自身のキリスト教との出会いを考えてみますと、神様が招いてくださったのでなければ、自分の力だけではイエス様に出会い、クリスチャンなるなどはできませんでした。


私のキリスト教との出会いは、大阪のプール学院高校に入学し、入学式において聖書からの説教を聞いたことからでした。当時のミッションスクールの学生は、私の周囲のクラスメイトだけかもしれませんが、キリスト教が学校から押し付けられた校則の一つのように考えていました。毎日1時間目の前に朝の礼拝があり、年に一週間はキリスト教強化週間という早朝礼拝があり、そしてクリスマス礼拝など宗教行事がありました。


同じ中学校からの友人がいなかった私は電車通学が始まり、新しい世界が広がったという思いでした。入学式で聖書からのメッセージを聞き、キリスト教には何か大切なものがあるかもしれないから、もっと知りたいという気持ちがありました。学内の英語聖書研究会に入会し、週に一度、イギリス人宣教師に英語の聖書から教えていただいていました。また、コーラス部でしたので、宗教曲も練習し、クリスマス礼拝のために讃美歌の練習に励んでいました。


学級委員や美化委員があるように、クラスには宗教委員があり、高校3年生の時には宗教委員長をしていました。なりたい人もいなかったからかと思いますが、学内のキリスト教行事の司会などをしたりしていました。お仏壇のある家庭で育ち、家族からは洗礼を反対されていましたので、今から思えば、神様が選んでくださり、招いてくださっていなかったら、今の私はありません。大好きな英語や合唱を通して、神様が招き導いてくださったので、現在の御影ルーテル教会の牧師としての働きをさせていただけているとしか思えません。


先日、幼い頃から中学生ぐらいの頃の写真を数枚見つけました。なんだか笑顔がないのです。もう少し子どもらしい無邪気な笑顔があればいいのですが、写真は正直だと思いました。好きな本を買ってもらったり、旅行にも連れて行ってもらいましたから、恵まれているとも思えるのですが、無条件の愛で愛してくださり、招いてくださる神様にまだ出会っていなかったからかと思います。


クリスチャンになられたお一人お一人には、不思議な神様の選びと招き、導きがあったかと思います。時には思い出し、神様に感謝し、文章にしてみるのも、味わい深いものです。御影ルーテル教会では、来年の教会創立70周年に向けて文集が発刊されます。懐かしい信仰の原点を、また、神様の導きを、御影ルーテル教会を通して与えてくださった豊かな恵みを文章にしてみるよい機会かと思います。文章にするなんて苦手と思われる方は、どうぞお声掛けください。お手伝いできれば感謝です。


お一人お一人に、神様からの恵みが今日も明日も豊かにありますようにお祈りしています。

(きつない・れいこ)

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