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女性牧師からの「聖書のことば」2025年4月10日

  • 執筆者の写真: 明裕 橘内
    明裕 橘内
  • 4月10日
  • 読了時間: 2分

「神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え、また、あなたがたのために天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者としてくださいました。」(ペトロの手紙第一1章3~4節)


ルーテル教会では、今は四旬節(受難節)を過ごしていますが、今年のイースター(復活祭)は4月20日です。


イースターは「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われるため、年によって日付が変わる移動祝日です。昨年が3月31日、来年は4月5日とのことです。


さて、イースターはギリシア語では「パスカ」と言われるとのことで、ユダヤ教の過越(すぎこし)の祭りに由来しているそうです。


過越の祭りは、エジプトでの奴隷状態からどのようにして神様がイスラエルの人々を救い出したかを思い起こすために祝われました(出エジプト12~13章)。


過越の祭りの間は子羊を屠(ほふ)り、食べたそうです。子羊の血は、神様がエジプトに最後の災いを下す前に、イスラエルの民によって家々の入口に塗られたしるしでした。神様は血のしるしのあるイスラエルの家々を過ぎ越しましたが、エジプトの家々の長子は撃たれました(出エジプト12章1~27節)。


また、過越の祭りに続く除酵際では、酵母を入れないパン(クラッカーのように平たいパン)を食べたとのことですが、それはイスラエルの民がパンの生地を発酵させて、ふくらませる時間や余裕がなく、エジプトを出発する準備をしたことを思い起こせるためでした。


イエス様の時代では、犠牲となる子羊を献げて食べることや薄いパンを食べることを通して、子どもたちに食事の意味を教えながら、神様の救いを教えたと考えられます。そしてイエス様は、弟子たちと過越の祭りの食事をしたいと言われています(ルカ22章15節)。


そして、その過越の祭りの食事で、パンとぶどう酒について、「これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい。」「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である」と語られました(22章17~20節)。過越の祭りの時期にイエス様が十字架にかかられたことには、深い意味があると考えられます。


御影ルーテル教会では18日金曜日午後7時から受苦日礼拝が行われます。受苦日礼拝では聖餐式も行われます。年に一度の受苦日礼拝、そして聖餐式を味わってみられませんか。


神様の祝福と導きが豊かにありますようにお祈りしています。

(きつない・れいこ)

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