旧約聖書は新約聖書よりも理解しづらいと考えられています。
誰がいつどこで何をしたのかなど、歴史的状況を知ることが難しかったり、
「わたし」と書かれていて、著者だと思って読んでいると、いつの間にか神様になっていたりします。また、カタガナが多くて、これは人名なのか地名なのか、などと考えてしまうと、一人で読み進めようとすると、最後までたどり着けなくなりそうです。
青年会で聖書研究会として、一昨年の9月に「創世記」、そして翌月は「出エジプト記」と読み進めて、今月は「ホセア書」までたどり着きました。毎月、たいへん勉強になり、恵まれていますが、「ホセア書」は格別に祝福されています。「イザヤ書」や「エレミヤ書」ほど有名ではありませんが、新約聖書にも数ヶ所、引用されています。
イエス様が語られる時に引用されていたり(マタイによる福音書7章13節)、
また、「ローマ信徒への手紙」9章25節では、「ホセアの書にも、次のように述べられています」と、書かれています。
その箇所を「ホセア書」で読んでみると、以下のようです。
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【ホセア書 2章 21~25節】
わたしは、あなたととこしえの契りを結ぶ。わたしは、あなたと契りを結び
正義と公平を与え、慈しみ憐れむ。
わたしはあなたとまことの契りを結ぶ。あなたは主を知るようになる。
その日が来れば、わたしはこたえると/主は言われる。わたしは天にこたえ/天は地にこたえる。
地は、穀物と新しい酒とオリーブ油にこたえ/それらはイズレエル(神が種を蒔く)にこたえる。
わたしは彼女を地に蒔き
ロ・ルハマ(憐れまれぬ者)を憐れみ
ロ・アンミ(わが民でない者)に向かって
「あなたはアンミ(わが民)」と言う。彼は、「わが神よ」とこたえる。
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神様は正しさを与えてくださって、慈しみ、愛してくださいます。
聖書の神様一筋ではなく、外国の神様に心寄せたり、人間の知恵に頼り、諸外国に近づいたり攻撃されたりしたイスラエルの民。
神様の恵みや憐れみを受けるに値しない人々を赦し、いやし、愛してくださいました。
神様はイスラエルの民に、預言者を通して幾度も神様に立ち帰るように言われましたが、
幾度も裏切られ、最終的にイエス様がこの世に来てくださり、十字架ですべての人々の罪の引き受けくださり、救いを完成させてくださいました。
ちなみに、「ホセア」は、「主なる神の救い」という意味で、イエス様の「イエス」と同じです。
来週日曜日、6月16日(日)午後1時~聖書研究会です。「ホセア書」を学びます。ご興味おありの方はどうぞご参加よろしくお願いいたします。
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