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執筆者の写真明裕 橘内

女性牧師からの「聖書のことば」2024年4月11日

桜が満開、また、散り始める季節になっていますね。

日本人が古代から桜を愛するのは、その美しさはもちろんのこと、春の訪れを感じさせてくれるからですが、他にも理由があると考えられています。


それは「命の儚(はかな)さ」。私たちは桜の花が咲く前から、今か今かと待ち望み、三分咲き、五分咲き、七分咲き... やっと満開になったと思いきや、

雨風が強くなれば、見頃を終えてしまう。

この「命の儚さ」と「名残惜しさ」が、私たちの心を魅了する理由ではないかとも言われています。


「命の儚さ」と言えば、イエス様の死を思い浮かべてしまいます。

旧約聖書の時代、たとえばイザヤの預言があってから700年もの間、数々の預言者によって、救い主の到来は預言されてきましたが、

イエス様の救い主としての活動は3年間程と言われています。

そして、「不信人な者」「罪人」「敵」のために、十字架でその命は散ってしまいました。


【ローマの信徒への手紙/ 5章 6節~11節】

実にキリストは、わたしたちがまだ弱かったころ、定められた時に、「不信心な者」のために死んでくださった。

正しい人のために死ぬ者はほとんどいません。善い人のために命を惜しまない者ならいるかもしれません。

しかし、わたしたちがまだ「罪人」であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。

それで今や、わたしたちはキリストの血によって義とされたのですから、キリストによって神の怒りから救われるのは、なおさらのことです。

「敵」であったときでさえ、御子の死によって神と和解させていただいたのであれば、和解させていただいた今は、御子の命によって救われるのはなおさらです。

それだけでなく、わたしたちの主イエス・キリストによって、わたしたちは神を誇りとしています。今やこのキリストを通して和解させていただいたからです。


イエス様の命を通して、神様と和解させていただいた私たちは、桜を見た時に、ふとイエス様の命の儚(はかな)さに思いをはせてみるのはいかがでしょうか。

(きつない・れいこ)

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