モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。
それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。
神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。
【ヨハネによる福音書 3章 14節~17節】
先日、クリスチャン作家の三浦綾子さんの作品が、今も多くの方々に読み継がれているということを聞きました。「新潮文庫の100冊」に、今もなお、「塩狩峠」が選ばれているとのことです。私も学生時代に読んで、感動したことを思い出しました。
小説「塩狩峠」のあらすじをご紹介しますと、1909年(明治42年)に北海道の塩狩峠の頂上付近で、最後尾の車両の連結部が外れる事故が起こってしまいましたが、クリスチャンであった主人公は乗客を守るために、線路へ飛び降りて、車両の下敷きとなり自ら命を落とし、乗客は全員無事に助かりました。
当時はまだまだキリスト教に対して批判的な考え方の人々もいましたが、多数の乗客の命を救うために自らを犠牲にした生き様に、キリスト教に対する理解が深まりました。主人公はイエス・キリストの十字架のことを深く思い、自らの命を犠牲にする選択に到りました。
イエス様はあらゆる人々の罪のために、恥も屈辱も受けて、十字架での刑罰に従われました。自らの命を犠牲にして、私たちの罪の罰の身代わりを受けてくださいました。そのような大きな犠牲が払われましたので、私たちは自分の罪のために滅ぼされることがありません。
神様があなたを選んでくださり、愛してくださり、永遠の命まで与えてくださいました。このことを知らない方々、または信じられないと思う方々が、私たちの周囲にはたくさんおられます。三浦綾子さんの作品を通してであっても、教会の音楽を通してであっても、あらゆる方法を駆使して、この福音を一人でも多くの方々にお伝えしたいと願っています。「そんな素晴らしいことならば、もっと早く教えてよ」と、笑顔で言ってもらえると少し期待をして、福音(良いお知らせ)を、楽しくお伝えしたいですね。
神様の豊かな祝福と喜びが、日々ありますようにお祈りしています。
(きつない・れいこ)
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