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執筆者の写真明裕 橘内

女性牧師からの「聖書のことば」2023年10月12日

将棋の藤井聡太七冠が、昨日、史上初の全八王冠制覇を達成したとのことです。

以前からニュースでは、お昼ご飯に何を食べたかやスイーツは何にしたかなど、話題になっていました。

難解な将棋の解説よりも、誰にでも興味を持ちやすいからでしょうか。


では、旧約聖書の預言者は何を食べていたのでしょうか。


エレミヤ書15章 16節には、「御言葉をむさぼり食べました」と書かれています。

【あなたの御言葉が見いだされたとき/わたしはそれをむさぼり食べました。

 あなたの御言葉は、わたしのものとなり/わたしの心は喜び躍りました。】


預言者エレミヤは、紀元前627年頃から、神様に選ばれ、「神様に立ち返るように」

同胞に語るのですが、受け入れられません。神様にその苦しみをたびたび訴えています。

エレミヤ書は巻物に書かれていましたが、ユダの王エホヤキムに燃やされてしまいましたので、再び多くの言葉を書き加えて、再現されました。

そのためなのか、悔い改めるようにとの厳しい言葉が繰り返されて、難解とも言えますが、時には、興味深い言葉に出会います。


「御言葉をむさぼり食べました。あなたの御言葉は、わたしのものとなり/わたしの心は喜び躍りました。」


御言葉を食べるように、自らの血となり肉となるように深く味わい、大きな喜びに満たされたのです。

旧約聖書の読み方として、全部を理解しようとし過ぎないで、宝物を発掘するかのように、読み進めていくのもいいのではないでしょうか。

このような御言葉があるなんて、という新鮮な発見になれば、うれしいです。

世界的には厳しい現実がありますが、御言葉からの喜びを受けて歩んで行けますようにお祈りしています。


(きつない・れいこ)

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