女性牧師からの「聖書のことば」 2022年8月11日

イエス・キリストを通して

【ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。】

新約聖書　ローマの信徒への手紙　3章24節

ここ1カ月ほど、ニュースで、教会や献金という言葉をよく耳にするようになりました。

私たちの御影ルーテル教会においても使っている言葉を、正反対の意味で使われているように感じて、残念な気持ちがしていました。

救い主であるイエス様がわたしたちの身代わりとなって十字架にかかって下さったことによって、無償で神様の正しさを、わたしたちは受け取ることができるようになりました。もちろん、イエス様の尊い犠牲があってのことですが、聖書には、「無償で」と書かれています。ですから、高額な献金を要求するという発想がないのでしょう。

意外にも、私たちが正しい完成された者ではないので、修行しなさい、献金しなさい、と言われるほうが、日本人には理解しやすいのかもしれないと思うようになりました。

「神様の恵みによって、イエス様を通して、

無償で私たちは正しい者に認めていただいている。」

努力家の日本人としては、このことを信じることのほうが、難しいのかもしれません。

日本においても様々な宗教団体がありますが、

「イエス・キリストが出てくるのか」「イエス様をどのようなお方と示しているのか」

という点に注目すると、聖書に従って活動している団体なのかどうかを見極めるポイントになるかと思います。

私たちの日本においても、イエス様を通して、救いに導かれる方々が増し加えられますように、神様の恵みを受け入れる方々が増し加えられますようにお祈りください。

（きつない・れいこ）