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みぃちゃんと学ぶキリスト教 第45回 「ヨナって誰?」

  • 執筆者の写真: 明裕 橘内
    明裕 橘内
  • 11月20日
  • 読了時間: 3分

学校帰りに教会に寄ったみぃちゃんは、何やら新聞の記事を手にしているようです。



みぃちゃん:先生、こんにちは~。今いいですか~。


牧師先生:あ、みぃちゃん、こんにちは。どうぞどうぞ。今日はどうしたかな?


みぃちゃん:あの~、この新聞記事に出てる「ヨナ」って、聖書に出てくる人?S木K介っていう俳優さんが、一人芝居したんだって。先生、知ってました?


牧師先生:あ~、聞いたことあるね~。教会の方に教えてもらったよ。ルーマニアかどこかの詩人が、旧約聖書のあのヨナのお話を、一人芝居にした、ってことだよね。S木K介さんが上演したんだね。


みぃちゃん:そうらしいですよ~。ってことは、やっぱりあの聖書に出てくるヨナなんですね。


牧師先生:そうそう。ただ、聖書の通りになっているのかどうかが心配・・・。


みぃちゃん:先生、記事、読んでみます?


牧師先生:そうだね。ちょっと読ませてもらおうか。どれどれ?・・・ん?ヨナが魚に飲み込まれた後、また別の魚に飲み込まれた?・・・魚の腹の中が居心地いいから、お母さんのおなかの中を連想した?これはまた、ずいぶん奇想天外な展開だね~。


みぃちゃん:聖書のお話しとだいぶ違いそう?


牧師先生:まあもちろん、実際見てみないと何とも言えないけどね、だいぶ大胆に「解釈」している感じだね。


みぃちゃん:こういうのって、どうなんだろう・・・。だいぶ話が変わってる感じだけど・・・。


牧師先生:そうだな~。そもそも日本でヨナのお話を知っている人がもともと少ないからね~。でも、だからこそ、大胆な解釈が加えられていても、とにかく「ヨナ」っていうテーマで、こういう演劇を上演してくれたら、少し日本でも聖書のお話のすそ野が広がるかな~。


みぃちゃん:そう考えることもできるんですね~。


牧師先生:有名なS木K介さんが上演した、っていうことで、関心持ってくれる人もいるかも。


みぃちゃん:そうだといいですね~。ヨナのお話って、教会学校でも小さい頃から聞いてるけど、わりとわかりやすいし、いいきっかけになるんじゃないかな。


牧師先生:そうだね。じゃあ、こんど教会学校でヨナのことを取り上げる時がきたら、みぃちゃんに何かお話ししてもらおうかな。


みぃちゃん:そ、それは遠慮しておきます~。



そう言い残して、新聞の記事を手でひらひらさせながら、みぃちゃんは教会をあとにしたのでした。


【豆知識】ヨナ・・・旧約聖書の十二小預言書の中の「ヨナ書」の登場人物。預言者。アッシリアの首都であるニネベで主なる神様のことばを伝えるよう命じられるが、それを嫌ってタルシシュへ船で逃れようとし、結果として海に投げ出され、魚に飲み込まれる。三日三晩魚の腹の中にいて、主に祈ると、主は魚に命じ、ヨナを陸地に吐き出させた。改めてにニネベへの使命を与えられ、今度はそこに赴き、ニネベへの裁きを訴えるヨナであるが、悔い改めたニネベの民を見て裁きを思い直された主に、ヨナは腹を立てる。しかし、神様はそのヨナに、どれだけニネベの人々やそこにいる家畜を惜しんでおられるか、お教えになるのである。

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