top of page

とってもやさしいルターの小教理問答書講座 第34回

  • 執筆者の写真: 明裕 橘内
    明裕 橘内
  • 2024年12月5日
  • 読了時間: 2分

第六部:聖餐式について

父親が家族に聖餐式を簡潔に示すには(3)


[問い] どうして物理的な食べたり飲んだりすることがそんなにすばらしいことをなすのでしょうか。

[答え] もちろん、 食べたり飲んだりすることがそのようなことをなすわけではありません。 ここに書かれている 「あなたたちのために与えられる」および「あなたたちの罪を赦すために流される」 という言葉が、それらのよいことをなすのです。これらの言葉は、物理的な食べたり飲んだりすることとともに聖餐式の重要な部分を占めているのです。 これらの言葉を信じる人は、ここで述べている通りのもの、ここに記されている通りのものを得るのです。 すなわち、罪の赦しを得るのです。




聖餐式と言えども、そこではパンとぶどう酒を食べたり飲んだりするわけですから、「物理的な飲食」と捉えられてもおかしくはありません。しかし、それが「罪の赦し、命と救い」を与えるというのですから、どうしてそのようなすばらしいことをなすのか、という質問が設定されているわけです。


それに対するルターの回答は、あくまで「神の言葉」なのです。「ここに書かれている 『あなたたちのために与えられる』および『あなたたちの罪を赦すために流される』 という言葉が、それらのよいことをなすのです」と言うように、聖書の言葉にどう書かれているか、ということが、ルターにとっては大事だったのです。その意味では、「書かれたこと」に束縛されていたルターではありましたが、それは実に幸いな束縛でした。自分をしっかりと、神様の恵みの言葉に結び付けていたのです。すなわちそれは、「書かれていることは必ず実現する」という信仰でした。そしてその信仰こそが、罪の赦しを実際に受け取るのです。

最新記事

すべて表示
とってもやさしいルターの小教理問答書講座 第38回

〔食前の祈り〕 父親が食事の恵みと感謝の祈りを教えるには 子ども達と使用人たちは食卓に集まって慎みつつ両手を組み、次のように言いましょう。 主よ、いまあなたに目を向けます。 あなたは皆に食べ物をちょうどよい時に与えてくださいます。...

 
 
 
とってもやさしいルターの小教理問答書講座 第37回

〔夕べの祈り〕 夜、寝床に入るとき、十字架のしるしによって自分自身を祝福し、次のように言いましょう。 父、子、聖霊なる神様の御心がなされますように。アーメン。 それから、ひざまづいても立ったままでも、使徒信条を述べ、主の祈りを祈りなさい。...

 
 
 
とってもやさしいルターの小教理問答書講座 第36回

【朝と夕べの祈り】 父親が家族に朝と夕べの祈りを教えるには 〔朝の祈り〕 朝、起きたらすぐに、 聖なる十字架のしるしによって自分自身を祝福し、 次のように言いましょう。 父、子、聖霊なる神様の御心がなされますように。アーメン。...

 
 
 

コメント


御影ルーテル教会

658-0047 神戸市東灘区御影3-10-5

tel: 0788420446

©2022 by 御影ルーテル教会  Wix.com で作成されました。

bottom of page