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  • 執筆者の写真明裕 橘内

とってもやさしいルターの小教理問答書講座 第25回

更新日:3月16日

【主の祈り】

アーメン。

[問い] これはどういう意味ですか。

[答え] 天にいらっしゃる父なる神様が、 この祈りを受け入れてくださり、聞き入れてくださるのを、 私は確信しています。 また、このように祈りなさいと私たちにお命じになったのは神様ご自身であり、 神様が私たちの祈りにこたえると約束しておられることを、 私は確信しています。 アーメン。アーメン。 これは「そうです、そうです。このようになります」という意味です。

(結城浩訳 『ルターの小教理問答書』より)


ルターによる主の祈りの解説は、前回の「悪より救い出だしたまえ」で終わるのではなく、この「アーメン」についての説明で終わります。「アーメン」はもともと旧約聖書を書くのに使われているヘブル語の言葉で、ギリシア語で書かれた新約聖書でも訳されずにそのまま「アーメン」として使われています。また、ドイツ語でも日本語でも、翻訳されずに「アーメン」となっています。


その分お題目のようになり、普段から「アーメン」と言っていても、意味がわからない、ということにもなりかねません。そこでルターは、アーメンの意味を「そうです、そうです。このようになります」という意味だと説明しています。


アーメンは私たちの信仰生活の中で、お祈りの後に、また讃美歌の歌詞の最後に唱えられ、歌われます。それは私たちの確信を表す言葉です。私たちの祈りも賛美も、確実に神様のもとに届いている、という私たちの確信です。だからこそ、私たちは信仰を持って、堂々と、元気に「アーメン」と唱えるのです。


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