[第三部:主の祈りについて]
父親が家族に主の祈りを簡潔に示すには
神への呼びかけ
天にまします、われらの父よ。
[問い] これはどういう意味ですか。
[答え] この祈りを始めるにあたり、 神様が私たちの本当のお父さんであり、 私たちが神様の本当の子どもたちであるように信じなさい と神様は私たちを招いていらっしゃるのです。 そうして私たちは、神様を信頼し、完全な確信を持って祈るのです。 愛する子どもたちが、愛する父へ願いごとを持っていくのと同じように。
(結城浩訳 『ルターの小教理問答書』より)
ルターの小教理の学びも、第三部の「主の祈り」に入りました。すぐには内容に入らず、まずは神様への呼びかけについてから、始まります。
ここでルターは、神様と私たちの関係を「父と子どもたち」という関係で捉えています。神様は私たちの本当のお父さん。そして、私たちは神様の本当の子どもたち、と信じるように勧めたのです。
その関係の中で育まれるのは神様への「信頼」です。ルターは信仰を「信頼」と説明しました。そのように、豊かな信仰に基づいて、祈りはなされるのです。まさに温かい親子関係の中で、子どもが遠慮せずに父に願いごとをするように、神様に祈るのです。次回からは、具体的な祈りの内容について、学んでいきます。
Comentarios