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執筆者の写真明裕 橘内

とってもやさしいルターの小教理問答書講座 第14回

第二部:使徒信条について

父親が家族に使徒信条を簡潔に示すには


第一の記事:創造について

われは天地の造り主、全能の父なる神を信ず。


[問い] これはどういう意味ですか。


[答え] 私は、神様が他の被造物とともに私を作ったということを信じています。 神様は私に、肉体と魂、目と耳と体のすべて、心と全感覚をお与えになりました。 そしてそれらを保っていてくださいます。 また神様は、衣服と靴、食べ物と飲み物、家と土地、妻と子、 田畑と家畜と私の所有物すべてを与えてくださいます。 神様は、毎日絶えることなく、 私の体と命を養うために必要なすべてを与えてくださいます。 神様はすべての危険から私を守り、すべての邪悪なものから守ってくださいます。 神様がこれらのことを行うのは、 父なる神様の、純粋で聖なる義と恵みのためであり、 私が自分の力で得たわけでもなく、私にその資格があるからでもありません。 これらのすべてのことのゆえに、 私は神様に感謝し、神様を賛美し、神様に仕え、神様に従わなければなりません。 はい、そうです。このことは真実です。(結城浩訳 『ルターの小教理問答書』より)



前回で第一部の十戒が終わり、今回から第二部の使徒信条に入ります。今日はまず、父なる神様についての部分です。


ルターはこの部分で、父なる神様の働きを、「作った」ということに限定しません。むしろ「お与えになりました」「保っていてくださいます」「守ってくださいます」と、豊かにとらえています。


しかも、ここまでしていただいているのは、「私にその資格があるからではない」と明言しています。これは神様の一方的な恵みであって、私たちはそれを得ようとして必死で手を伸ばすようなことはしなくてよいのです。


その代わり、「私は神様に感謝し、神様を賛美し、神様に仕え、神様に従わなければなりません」とルターは結びます。これが、この部分のいちばん大事なところです。恵みを受けたら、私たちは感謝して、神様にお仕えするのです。


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