相次ぐ不祥事によってますます広がる政治不信は、私たち大人の生活だけでなく、未来ある子どもたちにも影響があるはずです。どこかこのような話題はタブーであるかのように、ご家庭でも教会でも触れがたいかもしれないですが、案外子どもたちは鋭くそのような社会の様子を観察しているのかもしれません。
聖書においては、このようなテーマに関して、
「人は皆、上に立つ権威に従うべきです。神に由来しない権威はなく、今ある権威はすべて神によって立てられたものだからです」(ローマの信徒への手紙13:1)
と明確に述べています。ルターの『小教理』にも、「家訓」の中で教えられています。
しかしこれは、だからといって何の批判もせず、上に立つリーダに「盲従しなさい」と命じているわけではありません。尊敬の心を失わずに、それでも情勢を冷静に見極めながら、従うべきことには従う、ということです。愛を土台として、間違ったことに対して「間違っている」と言うことまでは禁じられていないはずです。日本に期待していない、政治に関して無関心である、と言われる若者が多くなったと言われますが、聖書を通じて、健全な社会に対する見方を次世代を担う子どもたちに指し示すことができたら幸いです。
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