今年も無事クリスマスを迎えました。皆さん、どのようなクリスマスをお過ごしになられましたでしょうか。
今年、このクリスマスに関して、大きな変化がありました。ウクライナでは今年、１２月２５日にクリスマスをお祝いしたのです。クリスマスは１２月２５日で決まっているではないか、と思われるかもしれませんが、実は昨年までは、ウクライナでは隣国ロシアと同様、１月７日にクリスマスをお祝いしていたのです。これは、ユリウス暦によるものでした。
しかし、もう発生から６００日以上が経過したロシアのウクライナへの軍事侵攻によって、ウクライナはロシア離れを加速させ、ついに今年、１９１７年以来初めて、クリスマスの日を１２月２５日に移動させたのです。
戦争はこのように、国と国とのつながりを分断させてしまうものです。これからを担う子どもたちが、そのような分断された世界で生きていくのは果たしてふさわしいのでしょうか。大人たちの責任として、この世界に絆とつながりを回復していくことは急務であるように思います。今こそ改めて、救い主お誕生の知らせの際に鳴り響いた「地には平和、御心に適う人にあれ」（ルカ2章14節）との賛美の声が、世界に浸透していきますよう願うものです。