聖書交読 創世記9章8~17節 (旧約p11)
司)9:8 神はノアと彼の息子たちに言われた。
会)9:9 「わたしは、あなたたちと、そして後に続く子孫と、契約を立てる。
司)9:10 あなたたちと共にいるすべての生き物、またあなたたちと共にいる鳥や家畜や地のすべての獣など、箱舟から出たすべてのもののみならず、地のすべての獣と契約を立てる。
会)9:11 わたしがあなたたちと契約を立てたならば、二度と洪水によって肉なるものがことごとく滅ぼされることはなく、洪水が起こって地を滅ぼすことも決してない。」
司)9:12 更に神は言われた。「あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。
会)9:13 すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる。
司)9:14 わたしが地の上に雲を湧き起こらせ、雲の中に虹が現れると、
会)9:15 わたしは、わたしとあなたたちならびにすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた契約に心を留める。水が洪水となって、肉なるものをすべて滅ぼすことは決してない。
司)9:16 雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める。」
全)9:17 神はノアに言われた。「これが、わたしと地上のすべて肉なるものとの間に立てた契約のしるしである。」
聖書朗読 マルコ1章9~15節(新約p61)
1:9 そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられた。
1:10 水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来るのを、御覧になった。
1:11 すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。
1:12 それから、“霊”はイエスを荒れ野に送り出した。
1:13 イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。
1:14 ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、
1:15 「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。
本日の説教より 「主のご生涯の始まり」 馬渕仁主事
今朝の聖書には、イエス様の地上での公生涯で、最初に起こった3つのことが簡潔に記されています。最初の出来事は、主の洗礼でした。私たちは、疑問を感じます。なぜ、罪をもたないイエス様が、故郷から遠いヨルダン川にまで行って、洗礼をお受けにならねばならなかったのでしょうか。それは、イエス様が罪人の身代わりとして、この地上に来られたからでした。ですから、イエス様は罪人の経験することを、一人の人間として経験される必要があったのです。ヘブル書2章に「それで、イエスは、すべての点で兄弟たちと同じようにならねばならなかったのです」と書いてあるとおりなのです。
次に、イエス様は荒野でサタンと対峙しなくてはなりませんでした。なぜでしょうか。サタンは、聖書で「神と人の関係を破壊する者」との意味で使われています。そして、神との関係が破壊されるとき、その時に「罪」が私たちに入ってきます。イエス様は、その罪からの私たちの解放のために、この世に来てくださったのです。ヨハネの手紙第一3章には、次のようにあります。「悪魔の働きを滅ぼすためにこそ、神の子が現れたのです」
このように、ある意味で欠かせない準備の後に、イエス様は、そのご生涯をかけた宣教の業を始められました。説かれたことは、「悔い改めて福音を信じなさい」です。しかし、私たちは自らの知恵や力では、そのことは出来ません。罪人だからです。ですから、「時は満ち、神の国は近づいた」。まず、神様の方から、私たちに無限の愛をもって近づいてきてくださり、招いてくださっているのです。
報告
・先週、役員任命式がありました。本日は午後に青年会主催の聖書研究会があります。来週は三浦綾子読書会で、正田早苗さんも出席されます。
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