交読文 詩編95編1~7節(旧約p933)
司)1:主に向かって喜び歌おう。救いの岩に向かって喜びの叫びをあげよう。
会)2:御前に進み、感謝をささげ/楽の音に合わせて喜びの叫びをあげよう。
司)3:主は大いなる神/すべての神を超えて大いなる王。
会)4:深い地の底も御手の内にあり/山々の頂も主のもの。
司)5:海も主のもの、それを造られたのは主。陸もまた、御手によって形づくられた。
会)6:わたしたちを造られた方/主の御前にひざまずこう。共にひれ伏し、伏し拝もう。
全)7:主はわたしたちの神、わたしたちは主の民/主に養われる群れ、御手の内にある羊。今日こそ、主の声に聞き従わなければならない。
聖書朗読 イザヤ7章1~17節(旧約p1070)
1:ユダの王ウジヤの孫であり、ヨタムの子であるアハズの治世のことである。アラムの王レツィンとレマルヤの子、イスラエルの王ペカが、エルサレムを攻めるため上って来たが、攻撃を仕掛けることはできなかった。
2:しかし、アラムがエフライムと同盟したという知らせは、ダビデの家に伝えられ、王の心も民の心も、森の木々が風に揺れ動くように動揺した。
3:主はイザヤに言われた。「あなたは息子のシェアル・ヤシュブと共に出て行って、布さらしの野に至る大通りに沿う、上貯水池からの水路の外れでアハズに会い、
4:彼に言いなさい。落ち着いて、静かにしていなさい。恐れることはない。アラムを率いるレツィンとレマルヤの子が激しても、この二つの燃え残ってくすぶる切り株のゆえに心を弱くしてはならない。
5:アラムがエフライムとレマルヤの子を語らって、あなたに対して災いを謀り、
6:『ユダに攻め上って脅かし、我々に従わせ、タベアルの子をそこに王として即位させよう』と言っているが、
7:主なる神はこう言われる。それは実現せず、成就しない。
8:アラムの頭はダマスコ、ダマスコの頭はレツィン。(六十五年たてばエフライムの民は消滅する)
9:エフライムの頭はサマリア/サマリアの頭はレマルヤの子。信じなければ、あなたがたは確かにされない。」
10:主は更にアハズに向かって言われた。
11:「主なるあなたの神に、しるしを求めよ。深く陰府の方に、あるいは高く天の方に。」
12:しかし、アハズは言った。「わたしは求めない。主を試すようなことはしない。」
13:イザヤは言った。「ダビデの家よ聞け。あなたたちは人間に/もどかしい思いをさせるだけでは足りず/わたしの神にも、もどかしい思いをさせるのか。
14:それゆえ、わたしの主が御自ら/あなたたちにしるしを与えられる。見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み/その名をインマヌエルと呼ぶ。
15:災いを退け、幸いを選ぶことを知るようになるまで/彼は凝乳と蜂蜜を食べ物とする。
16:その子が災いを退け、幸いを選ぶことを知る前に、あなたの恐れる二人の王の領土は必ず捨てられる。
17:主は、あなたとあなたの民と父祖の家の上に、エフライムがユダから分かれて以来、臨んだことのないような日々を臨ませる。アッシリアの王がそれだ。」
本日は、馬渕主事の説教の要約を掲載します。
<本日の説教より>
今日の聖書箇所は、イザヤ書の中でも有名な「インマヌエル預言」です。「それゆえ、わたしの主が御自らあなたたちにしるしを与えられる。見よ、おとめが身ごもって、男の子を産みその名をインマヌエルと呼ぶ」(14節)。では、その預言は、いつ、どのような状況のなかで、語られたものなのでしょうか。それが、今日のメッセージのテーマでもあります。
この預言は、ユダ王国のアハズ王に、語られた言葉とされています。ユダ王国には、建国以来の大きな脅威が迫っていました。当時の大国、アッシリアの圧力に抗するため、シリアと北イスラエル王国の二つの国の王が、アハズにも呼び掛けて三ヵ国連合を進めようとしたのですが、アハズがよい返事をしなかったので、今度は、その二つの国が手を結んで、アハズを攻めようと迫ってきたのです。その計画に恐れをなしたアハズは、よりによって大国アッシリアに服することで、その脅威を取り除こうとするのです。さらなる強国に国を委ねようとするアハズに対して、イザヤは「落ち着いて、静まれ、恐れるな」と説きます。しかしアハズは「私は主を試すようなことはしない」と言って、彼の思いを変えることを躊躇するのです。
そこで語られたのが、冒頭の14節です。神様は、大きな困難を前にしても、優柔不断に言い訳を続けるアハズにもどかしい思いをされます(13節)。そして、さらに語り続けられます。インマヌエルのしるしを与えようと。そのしるしを求めれば、私たちは確かにされると主は言われます。信仰とは、私たちに全面的な信頼を求めるものです。しかし同時に、主は、その信頼においてのみ、苦難の中での助け手を、私たちに遣わしてくださるのです。
報告
・来週は献堂五〇周年記念礼拝です。
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