みぃちゃんと学ぶキリスト教 第48回 「『ダニエル書補遺』って、何ですか?」
- 明裕 橘内
- 2月19日
- 読了時間: 3分
教会の聖書を開きながら、みぃちゃんの顔にはまた、「?」マークが浮かんでいます。
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牧師先生:ずいぶん熱心に聖書を読んでるね~。
みぃちゃん:あ、先生、こんにちは~。先生、ダニエル書って、ダニエル書を読んでるだけでは足りない?
牧師先生:ん?どういうこと?
みぃちゃん:この聖書、何だかほかのより分厚いな~って思って開いてたら、旧約と新約の間に「ダニエル書補遺」ってあったんですよ。ダニエル書に何か付け足してる?
牧師先生:あ、そうか、今みぃちゃんは、新共同訳聖書の「続編付き」を開いてるんだね。
みぃちゃん:何か違うんですか?
牧師先生:そちらはね、「旧約聖書 続編」が付いている方の聖書なんだ。
みぃちゃん:旧約聖書に続編ってあるの?
牧師先生:新共同訳って、プロテスタントとカトリックが共同して訳した聖書なんだけど、その時、カトリックが「第二正典」としていた文書を、「旧約聖書続編」として採用したんだよ。
みぃちゃん:そうなんだ~。それで、その中に「ダニエル書補遺」もあるわけなんですね。
牧師先生:そうそう。
みぃちゃん:で、読まないといけないの?
牧師先生:旧約聖書の正典としてのダニエル書を理解するために必須である、ということはないよ。プロテスタント側としては、このような続編には、歴史的な矛盾とか、誤解があったり、内容的に、特に倫理的な面でどうかな、と思われるところがあったりするから、特に読むのを推奨する、ということはないんだ。それに、もともとヘブライ語聖書には含まれてなかったし・・・。
みぃちゃん:そうなんですね~。「補遺」とか言うから、読まなきゃなのかな~、と思ったんだけど。
牧師先生:神様は、正典の中の「ダニエル書」だけで、十分にダニエル書についてわかるようにしておられるんだ。ダニエル書を理解するために、「補遺」も読まないといけない、ということはないんだよ。
みぃちゃん:それなら安心~。
牧師先生:ただ、「聖書が聖書を解釈する」という宗教改革の伝統があるから、ダニエル書のより良い理解のために、聖書の他の書(もちろん正典)を読む、ということは大事だね。
みぃちゃん:へえ~、そうなんだ~。じゃあ、たとえば?
牧師先生:たとえばね、同じく異国の宮廷で活躍した、という面では、エステル記など読むと、参考になるね。それに、ダニエル書の後半には幻が記されているんだけど、ゼカリヤ書も幻の書だから、参考になると思うな。
みぃちゃん:え~、そんなに読むところあるの~!!
牧師先生:『ダニエル書補遺』を読もうとしていたぐらいなんだから、それぐらい読めるよ。
みぃちゃん:そ、「それぐらい」!?そんな~、遠慮しときます!
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そう言い残して、みぃちゃんはそそくさと教会をあとにしたのでした・・・。




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