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執筆者の写真明裕 橘内

みぃちゃんと学ぶキリスト教 第9回 「讃美歌、あれこれ」

秋も深まるある日の午後、みぃちゃんが教会を訪れました。


牧師先生:あ、みぃちゃん、こんにちは。鼻歌を歌って、何だか楽しそうだね。


みぃちゃん:先生、こんにちは。秋晴れの空を見てたら、この前の礼拝の時の讃美歌を思い出して、つい。そういえば、讃美歌って、どこの教会も同じのを使ってるんですか?


牧師先生:そうだね~。この教会で使ってるのは日本基督教団の古い讃美歌だけど、最近は『讃美歌21』という新しい讃美歌集を使っている教会もあるし、ルーテル教会では、『教会讃美歌』という歌集を使っている教会も多いね。教会によって違うかな。


みぃちゃん:そうなんだ~。いろいろあるんですね。それに、何百曲もあるから、正直言うと知らない曲の方が多いんですよね・・・。何か私でも知ってるような有名な曲ってあります?


牧師先生:そうだね~、ルターがつくった讃美歌もあるよ。バッハの曲もあるし、シベリウスの「フィンランディア」っていう曲のメロディーが使われた讃美歌もあるね。イギリス系の教会の讃美歌には、平原綾香さんが歌って有名になった「ジュピター」のメロディーが讃美歌になったものも入ってるし、そうそう、日本では年末によく歌われるベートーヴェンの「第九」のメロディーが讃美歌になっている曲もあるね。


みぃちゃん:あ、「ジュピター」とか、「第九」とかはわかる~。


牧師先生:知ってるメロディーがあると、何だか親しみがわくでしょ?


みぃちゃん:そうですね~。確かに。でも、讃美歌って、時々「うまく歌わなきゃ」って思って、プレッシャーになったりするんですよね・・・。


牧師先生:え~、みぃちゃん、そうだったの?讃美歌はね、別にそんなこと気にしなくていいんだよ。神様に向かって、心を込めて歌ったら、それでいいんだ。


みぃちゃん:へえ~、そうなんですね~。ちょっと安心。


牧師先生:またさっきみたいに、気楽に、鼻歌にしてくれていいんだよ。


みぃちゃん:わかりました~。また歌っちゃおう。




そう言い残して、みぃちゃんは鼻歌を歌いながら、教会を後にするのでした。


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