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執筆者の写真明裕 橘内

みぃちゃんと学ぶキリスト教 第33回 「日曜日はお休みの日?」

教会で礼拝のために週報の準備をしていたみぃちゃん。ちょっと首をかしげてますよ。何か質問があるのでしょうか。


みぃちゃん:あ、先生、ちょっと質問があるんですけど。


牧師先生:あ、みぃちゃん、週報の準備してくれてたんだね。ありがとう。で、質問って、何かな?


みぃちゃん:今週報見てて思ったんですけど、週報に「十戒」って載ってるでしょ?その中の第三の戒めで、「安息日を覚えて、これを聖とせよ」って書いてあるんですけど、結局これって、どうしたらいいんですか?「聖とせよ」って言われても・・・。


牧師先生:そうだね、確かにわかりにくいかもしれないね。みぃちゃんのイメージは?


みぃちゃん:う~ん、何となく、「とにかく日曜日は休みなさい!」みたいな?


牧師先生:そういうイメージは確かにあるよね。でも、どう?それって、守れそう?


みぃちゃん:そこなんですよ~。だって、もう高3だと、日曜日に模試がある時もあるし・・・。


牧師先生:そうそう。それに、みぃちゃんが模試に行くために乗る電車やバス。「日曜日はみんなお休み!」って言って、動かなくなっちゃったら、たいへんだよね~。


みぃちゃん:それを言うなら、教会の皆さんが日曜日に教会に来るために、電車とか動いてなかったらたいへんですよね~。


牧師先生:そう考えるとね、ただ「日曜はお休み!」っていうことばかりじゃないようだね。ルターの小教理問答書を読むと、この部分にはこんな説明があるよ。「私たちは神を畏れ、愛さなければなりません。 ですから、説教や神の御言葉を軽視してはいけません。 そうではなく、神の言葉を聖なるものと考え、 喜んで自分から耳を傾け、それを学びなさい、 という意味です」(結城浩訳『マルチン・ルターの小信仰問答書』より)。


みぃちゃん:あらあら。お休みのことなんか、ぜんぜん書いてないですね。


牧師先生:そうなんだよ。むしろルターは、この戒めを、「説教や神の御言葉」についてのもの、と考えたんだね。


みぃちゃん:そしてそれを大事にする、っていうのが、「聖とせよ」の意味、ってこと?


牧師先生:その通り。地上の人生では、日曜日は礼拝の日だ、と思っていても、思いがけないいろいろなことが起こるもの。でも、そんなときでも、説教や神の御言葉を大事にする、っていうことが、大事なんだよ。もちろん、礼拝に行くことが大事なんだけど、どうしても外せない試験や仕事、病気で礼拝をお休みしなければならない時も、おうちで少しでも聖書を開いて読んでみるとか、説教の録音テープを聞くとか、週報の説教の要約を読むとか、そういうことができたらいいよね。


みぃちゃん:なるほどね~。わかりました。そういう意味があったんですね。ちょっとイメージ変わったかな。


牧師先生:それはよかった。また何でも質問してね。


みぃちゃん:それにしても先生、説教の録音テープって、何ですか?


牧師先生:・・・。


牧師先生は、ちょっと年代間のギャップを感じてしまったのでした。


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