教会にやって来た今日のみぃちゃんは、浮かない顔どころか、いささかご立腹という様子です。
みぃちゃん:先生、こんにちは~。何か今日、最悪~。暑いし・・・。
牧師先生:おやおや、みぃちゃん、今日はどうしたのかな。
みぃちゃん:先生、聞いてくださいよ~。この前の教会のランチ、SNSに上げたんですよ~。そしたら、「お前、教会なんて行ってんの?」とか、「そんな写真出すなよ」とか、散々アンチのコメントが来て~。何かもう、最悪~。
牧師先生:おやおや、芸能界とか、この前のオリンピック並みに、みぃちゃんにも誹謗中傷の嵐が吹き荒れてる、ってところかな?
みぃちゃん:先生、笑いごとじゃないですよ~。教会に関係ないわけじゃないし。先生もこんなこと言われたら、嫌でしょ?
牧師先生:もちろんね、心中穏やかじゃなくなると思うし、何でそんなこと、って思うけど・・・。ただ、この前「偽りを捨て、それぞれ隣人に対して真実を語りなさい」って、自分で説教したばかりだからな~。エフェソ4章25節だけどね。
みぃちゃん:あ、この前、「そのお勧めの背後には、相手への愛がある」ってお話しされてた・・・。
牧師先生:そうそう。あと、「悪い言葉を一切口にしてはなりません」(同4章29節)とも言われているし・・・。
みぃちゃん:でも、「隣人に対して真実を語りなさい」って言われてるんだから、「正直こう思ってます!」って、怒ってる、ってことを正直に表してもいいんじゃないのかな~。
牧師先生:まあね、そう読めなくもないんだけど、「真実を語る」って、もっと広い意味があると思うんだよね。説教の中でも言ってたと思うんだけど、「神様の真実を語る」とか、「聖書の真実を語る」とか・・・。
みぃちゃん:「神様の真実」って言うと?
牧師先生:そう、たとえば、「神様はあなたのことを大事に思ってるんですよ」とかね。聖書も、そのことを語っている。それを、相手に伝える、ってことだよ。相手への愛があったら、そう伝えたくなるよね。
みぃちゃん:そう言われればそうかも・・・。
牧師先生:と言うことは?
みぃちゃん:う~ん、とりあえず、今回は「誹謗中傷に誹謗中傷でお返しする」は、なしにします!
牧師先生:そうだね、それがいいと思うよ。
みぃちゃん:じゃあ、先生、今日は帰りますね~。
牧師先生:はい、さようなら。
午後4時になっても一向に衰えを見せない強い夏の日差しの下、みぃちゃんは足取りも軽く、教会を後にしたのでした。
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