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  • 執筆者の写真明裕 橘内

みぃちゃんと学ぶキリスト教 第24回 「灰の水曜日」

今日、教会にやってきたみぃちゃんの顔は興味津々、といった感じです。


牧師先生:あ、みぃちゃん、来てたんだね。こんにちは。


みぃちゃん:先生、こんにちは〜。先生、教会で灰をかぶったりする?


牧師先生:かぶるまではしないと思うけど、またどうして?


みぃちゃん:この前ネットでドラマ見てたら、「灰の水曜日」って言葉が出てきて・・・。


牧師先生:あ、なるほどね。それでわかった。ちょうど昨日がその「灰の水曜日」だったね。


みぃちゃん:そうなんですか?「灰の水曜日」って、何なんですか?


牧師先生:それはね、英語では「アッシュ・ウェンズデー」とも言うんだけど、四旬節という、イースターまでの悔い改めの期間の最初の日のことなんだ。


みぃちゃん:へぇ〜、そうなんですね〜。で、何をするんですか?


牧師先生:そうだね、私の母校の神学校では、チャペルの時間(※授業と授業の間の短い礼拝の時間)に、牧師をしている教授が参加者の額に灰で十字の印を書いたりするらしいね。それから、アメリカ留学経験のある人から聞くと、スープサパーが行われたりするらしい。豪華なディナーではなくて、質素なスープだけの夕食、っていうことだね。


みぃちゃん:何か特別な灰が使われる?


牧師先生:そうそう、その灰は、その前の年の「しゅろの主日」(英語では「パーム・サンデー」)で使われたしゅろを燃やした灰だったりするようだよ。でも、灰が大事なんじゃなくて、心だよね。「神様の方に心を向けます」という意味の「悔い改め」の心が、大事なんだよ。「自分中心の心から、神様の方に心を向ける」と言っている教会もあるね。


みぃちゃん:なるほど〜。大事なのは「灰」より「心」か〜。つい日本人は、形から入っちゃいますからね〜。


牧師先生:そうだね、どんなに大事なことでも、ただの儀式のように、形式だけになってしまったらもったいないよね。


みぃちゃん:そうですね〜。じゃあ、私もちょっと自己チュー(自己中心)のところがあったりするから、神様の方に心が向くように、お祈りしてみます〜。


牧師先生:そうだね、それがいいと思うよ。で、ちなみに、喜びのイースターは今年は3月31日だからね。


みぃちゃん:それまでが、四旬節、っていうことですよね。わかりました!じゃあ、今日はこれで!さようなら〜。


そう言って、みぃちゃんは「またひとつ解決!」というような晴れやかな顔で、教会を後にしたのでした。

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