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執筆者の写真明裕 橘内

みぃちゃんと学ぶキリスト教 第21回 「私たちとイスラエル」

秋の日の夕方、教会に来てくれたみぃちゃんですが、今日もまた表情は暗いようです。


みぃちゃん:先生、こんにちは〜。ちょっと質問、いいですか?


牧師先生:あ、みぃちゃん、こんにちは。よく来てくれたね。どうしたのかな?


みぃちゃん:あの〜、学校で、「教会に行ってるんだったら、イスラエルの味方なの?」って聞かれて・・・。それで、ちょっと答えにくくて・・・。先生、どう答えたら良かったのかな・・・。


牧師先生:そうだね〜。キリスト教の源流にユダヤ教がある、という言い方をすれば、教会はイスラエルの味方、ということにもなるよね。ただ、だからと言って、教会はイスラエルのしていることに何でも賛成しなければならない、ということではないと思うよ。


みぃちゃん:え?どういうこと?


牧師先生:たとえば、もしイスラエルが非人道的なことをしている、ということなら、その時は反対しなければならない、ということなんだ。


みぃちゃん:あ、そうか、イスラエルだから、もう何でも認めちゃう、ということではないんですね。


牧師先生:そうそう。友だちでも同じだよね。大好きなお友だちでも、もし間違っているところがあったら、それには賛成できないよね?


みぃちゃん:それは確かに・・・。


牧師先生:ただ、箴言に「憎しみはいさかいを引き起こす。愛はすべての罪を覆う」(10:12)という御言葉があるから、間違っているところを、お友だちでも、イスラエルでも、暴き立てる必要はないんだ。そういう姿を見たら、まずは黙ってお祈りする、ということかな。


みぃちゃん:いきなり「イスラエル反対!」なんて叫ばなくてもいいし、SNSでそんなこと広めなくてもいい、ってことですね?


牧師先生:そうだね。裁きをするのは、神様だけだからね。いろんな立場の人もいるし、配慮の心を持って発言したいね。そしてまた、パレスチナでもイスラエルでも、戦争の被害にあって困っている人のところには神様の助けがあるように、祈ることも大切だよ。これは先月も話したことだけど・・・(前号参照)。


みぃちゃん:そして、イスラエルが間違ったことをしないように、っていうことも、祈っていくわけですよね〜。


牧師先生:そうそう。それも大事だね。一緒にお祈りしていこう。


これを聞いて、みぃちゃんは「わかりました〜」と手を振りながら、颯爽と教会を後にするのでした。


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