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執筆者の写真明裕 橘内

みぃちゃんと学ぶキリスト教 第20回 「エルサレムの平和のために」

今日のみぃちゃんの顔は暗いようです。どうしたのでしょう。

みぃちゃん:先生〜、また戦争みたいですよ・・・。どうなっちゃうんだろう・・・。


牧師先生:あ、みぃちゃん、こんにちは。ハマスとイスラエルのことだね。気になるよね・・・。


みぃちゃん:なんか、イスラエルのお祭りの後に攻撃したらしいけど、何のお祭りだったんですか?


牧師先生:仮庵の祭りのことだね。その直後の安息日の攻撃だったから、イスラエルも対応できなかったんだろうね。仮庵の祭りは、秋の収穫祭でもあり、昔、出エジプトの奇跡のあと、荒野の40年を神様が守ってくださったことを記念するお祭りでもあるんだ。


みぃちゃん:大事なお祭りだったのに・・・。どうしてハマスとイスラエルはこんなことになったんだろう。やっぱり、イスラム教とユダヤ教の争いなんですか?

牧師先生:そこなんだけどね、どうしてもこういうことがあると、「やっぱり宗教は怖い」的なことが言われるんだけど、それだけじゃないと思うな。領土を巡る争い、という面もあると思うね。それに、究極的には、憎しみを持ち続けたり、赦せなかったりする人間の罪の問題もあると思うよ。


みぃちゃん:そうなんですね・・・。私たちはどうしたらいいのかな・・・。

牧師先生:そうだね・・・。やはり、お祈りすることかな。詩編には、「エルサレムの平和のために祈れ」(詩篇122篇6節、新改訳)って言われてるよ。


みぃちゃん:そうなんだ〜。もうこうなってしまったら、何もできないような気持ちになってたけど、まだお祈りができるんですね!

牧師先生:そうそう。もちろん、ガザ地区には、狭い地域に200万近くの人々が住んでいて、多くの被害が出ているし、これからも出るだろうから、そこにいる人々のためにも祈る必要があるね。


みぃちゃん:そうですよね〜。ネットで見てると、なんかかわいそう。お祈りしますね。

牧師先生:教会の祈祷会でも祈っているところだよ。もちろん、ウクライナのことも忘れてはならないし、お祈りの課題は多いね。とにかく、平和な世界になるように祈ろうね。

みぃちゃんは大きくうなずいて、教会を後にしましたが、もうその表情は前のようではなく、安心したような感じでした。


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