雨の多い6月。関西は梅雨入りも早く、月初には台風の接近もありました。そのせいか、みぃちゃんはどことなく元気がなさそうです。
みぃちゃん:先生、こんにちは~。何だか雨ばっかりですね~。
牧師先生:あ、みぃちゃん、こんにちは。今日も学校の帰りに寄ってくれたんだね。こんな天気だと、うっとうしいね~。
みぃちゃん:それだけじゃなくて、あっちこっちで災害になってますよね。雨だけじゃなくて、地震も最近多いような気がするし。先生、この前、学校で友だちが、「神様がいるんだったら、なんで災害から人間を守ってくれないんだ」って言ってて。それに言い返せなくて・・・。
牧師先生:「神様はどうして災害などの不幸から人間を守ってくれないの?」っていうのは、昔からよく聞く問いかけだよね。みぃちゃんは、どう思う?
みぃちゃん:そんな~、先生、わからないですよ~。
牧師先生:実はね、先生もよくわからないんだ。でもね、聖書にこういうみことばがあるんだ。「まことにあなたは御自分を隠される神」(イザヤ書 45章 15節前半)。理由はわからないんだけど、神様は何かのみこころで、ご自分を隠しておられる面があるんだね。
みぃちゃん:やっぱりわからないんですね・・・。でも、神様の方から姿を隠してるんだったら、仕方ないか・・・。
牧師先生:大事なことはね、人間が謙遜になることなんだ。「人間は何でもわかるんだ!」って傲慢になることは、罪なんだよ。理由もなく荒れ狂う自然災害を見て、「人間の限界を知り、神様を畏れ敬うことを覚える」というのも、もしかして必要なのかもしれないね。
みぃちゃん:はあ、なるほど・・・。
牧師先生:それとね、「守ってくださらない」って言うけど、こうは考えられないかな。「神様が守ってくださらなければ、もっとひどい災害になっていたかもしれない」ってね。
みぃちゃん:言われてみれば、そうかもしれないですよね~。確かに、確かに。守ってもらってないわけじゃないんだ~。
牧師先生:そうそう。さっきのイザヤ書のみことばだけど、後半は「イスラエルの神よ、あなたは救いを与えられる」(イザヤ書 45章 15節後半)ってなってるんだ。神様は何かの理由でご自分の姿を隠しておられるんだけど、それと同時に、いつでも救いを与えてくださる方なんだよ。そのことを、信頼していいと思うよ。
みぃちゃん:そうですよね~。なんか、ほっとしました~。来てよかった。先生、ありがとうございました!
そう言って走り去るみぃちゃんの足取りは軽そうです。空を見ると、ちょうど夕空に虹がかかっていました。神様の約束のしるしの虹です。
「あなたたちならびにあなたがたと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる。わたしが地の上に雲を湧き起こらせ、雲の中に虹が現れると、わたしは、わたしとあなたたちならびにすべての生き物、すべての肉なるものとの間に立てた契約に心を留める。水が洪水となって、肉なるものをすべて滅ぼすことは決してない。雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める。」(創世記9章12~16節)
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