礼拝の後で、みぃちゃんはちょっと浮かない顔です。
牧師先生:あ、みぃちゃん、今日もよく来てくれたね。何だか浮かない顔だけど・・・。
みぃちゃん:先生、今日お話しの最初で、ウクライナの戦争のこと言ってましたよね。もう1年だって。
牧師先生:そうそう、去年の2月24日からロシアの軍事侵攻が始まったからね。
みぃちゃん:もう1年なんですね~。早く終わらないかな・・・。
牧師先生:本当にそうだよね。もうたくさんの犠牲者も出てるし・・・。
みぃちゃん:先生、キリスト教って、平和の宗教ですよね?
牧師先生:そうだね、聖書は「平和」について、たくさんのところで語っているよ。
みぃちゃん:例えば?
牧師先生:有名なところでは、「地には平和、御心に適う人にあれ」という天使たちの讃美の言葉があるね。ルカの2章14節だよ。ほかには、旧約聖書のエズラ記の4章や5章に古い時代の手紙が何通か載ってて、最初に平和を祈る挨拶があるのがわかるよ。これは実は、パウロの手紙も同じで、最初に「わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように」という挨拶の言葉がある手紙が多いんだ。
みぃちゃん:昔から、手紙の最初に「平和」って言葉、書いてたんですね。すご~い。私だったら、「お元気ですか」ぐらいしか、思いつかないかな・・・。
牧師先生:もしかすると、なかなか平和が実現しないからこそ、「平和を!」と挨拶していたのかもしれないね。今日本では、ある程度平和があるから、そこまで考えなくて済む。だから、健康を祈る手紙の書き出しになるんじゃないかな。
みぃちゃん:「お元気ですか?」も平和の証拠かもしれないんですね~。よかった。これからも自信持って「お元気ですか?」って書いていいんですね~って、最近はほとんどラインばっかりで、手紙書かないんだけど・・・。
そう言って、苦笑いしながら去って行くみぃちゃんでした。
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