top of page
  • 執筆者の写真明裕 橘内

続・毎日の黙想「コロナの時代を生きる」2022年3月7日

更新日:2022年4月10日

【本日のみことば】

「神を知っている」と言いながら、神の掟を守らない者は、偽り者で、その人の内には真理はありません。(ヨハネの手紙一 2章 4節)



同じ「知る」「知らない」でも、特にこの「神を知る」「知らない」では、大きな違いが生まれるように思います。人生観も、倫理観も変わってくるでしょう。


そのように、どこかで私たちは、「神を知る」ことが「倫理的に改善される」ということと一体のように思っているところがあります。しかし、『「神を知っている」と言いながら、神の掟を守らない」ということが、使徒ヨハネの時代にすでに起こっていたというのです。何ということでしょう。これでいいのでしょうか。


しかし、考えてみれば、自分のことを振り返ってもわかりますが、人間そう簡単には変わらない面もあります。わざとしているわけではない。でも、つい弱さのほうが先に出てしまって、イエス様の推奨される「愛の掟」(「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい」、ヨハネによる福音書 13章 34節。ヨハネはこのように、愛を新しい掟ととらえる)を守ることが出来ず、和を乱してしまう。そのようなことを、多かれ少なかれ経験しているのではないでしょうか。それでは私たちは「偽り者で、その人の内には真理はありません」と言われるに過ぎない存在なのか、というと、実はそうなのです。どこまで行っても、私たち人間は所詮その程度なのです。それが、尽きることも絶えることもない慈しみと憐みを受けて、今があり、赦されてここにいるのです。こうしていられるのは赦しがあるからこそなのです。改めて、そのことを思い起こしたいと思います。


閲覧数:3回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page