【本日のみことば】
1:【ダビデの詩。マスキール。】いかに幸いなことでしょう/背きを赦され、罪を覆っていただいた者は。
2:いかに幸いなことでしょう/主に咎を数えられず、心に欺きのない人は。
(詩編 32編 1~2節)
今月最後の主日を迎えようとしています。「地には平和」と御言葉を掲げながらも、ウクライナへのロシア侵攻は激化するばかりで、多くの犠牲者も出ており、この月の内に解決を見ることはなさそうです。
そのような中に人間の罪を見る時、それは果たして赦されるものなのか、という疑問も生じます。それでもなお聖書は「いかに幸いなことでしょう/背きを赦され、罪を覆っていただいた者は」と、罪の赦しのメッセージを私たちに伝えています。
ここでは、罪の赦しは「覆う」という姿で現れます。箴言において
「憎しみはいさかいを引き起こす。愛はすべての罪を覆う」(箴言 10章 12節)
と言われているのと全く同じ考え方です。もしこの詩編がタイトルにあるようにダビデに由来するもので、箴言がソロモンに由来するものであるなら、親子二代にわたって同じ罪の赦しの信仰に立っていたことになり、しかもそれを「罪が神様によって覆われること」と共通して理解していたことになります。同じ「バト・シェバ事件」を軸として、罪と向き合わざるを得なかった二人が、罪責感の中で苦しむのではなく、罪の赦しをしっかり握っていた。そのことを知らされます。改めて、罪の赦しの偉大さとその意味を覚えます。
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